1998年11月

11月22日
琵琶湖
曇り
10℃ぐらい

3匹+1

今日は久しぶりに晴れている。今回はトップは無理と判断。ワームバックにスピニング1本。バスがひなたぼっこをして浮いている場合を考えラパラF11とF9をプラス。自作キーホルダーの下地コーティングを済ませ、タックルをランエボに詰め込んで遅めの出発。

高速を快調に飛ばす。関ヶ原くらいから雲行きが怪しくなっている。いつものことだが冬は、太平洋側と日本海側の天気が極端に違うが、この関ヶ原が境目のようだ。1時過ぎに目的地の長浜港に到着。空はどんより曇り寒い。ちょっと安易な服装に反省。風がほとんどないのが唯一の救い。さすがに日曜日とあって人が一杯。車を停める場所がほとんどない。何とか車を停め他の人達を観察すが釣れていないようだ。見る限りでは定番の常吉とラバジが多い。腹ごしらえをしながら何でやろうか迷う。ダメ元でラパラ11Fに決定。

出来るだけ遠投。着水後ちょっとポーズを入れてから激しいトゥィッチング&ポーズ。これを繰り返す。釣れる気配は全然しないが久しぶりのミノーが楽しくてしばらく続けたがもちろんダメ。もうワームの出番しかない。
冬のパターンであれば縦の攻め方となる。ジグヘッドに3インチのワームを付け足下にスルスルっと落とす。底に着いたら底を切ってしばらく小さくシェイキング。リールを2回ほど巻いて同じくシェイキング。これを水面まで繰り返す。腕と手首が疲れる釣りだが冬には効果的な釣り方だ。これを2〜3m間隔ぐらいでやっていく。しばらくやっていると「コツコツッ」とアタリ。「きたきた」思わず顔がほころぶ。ここでは絶対アワセない。グーッと重みがかかった時点で聞きアワセをやる。しかしグーッが来ない。水面近くまでワームが来たのでシェイキングをしながらのぞいてみると何とギルすけのじわざと判明。アタリは嬉しいがギルすけではしかたがない。

知り合いが子供6人を連れて来ているはずなので探しながらヨットハーバーの出入り口のあたりに移動。行ってみると案の定いた。釣果を聞くと子供の一人がラバジで朝1匹釣っているとのこと。あたりは人が一杯で竿を出す隙間がほとんど無い状態。子供達の仕掛けを見ると思い思いのでやっている。ちょっと様子をうかがっていると何とこの仕掛けじゃーなー?!と思っていた子供が1匹つり上げた。小バッチーと呼ぶにはまだ幼すぎるバスであるが・・・・・ここでちょっと彼の仕掛けをご披露するとしよう。常吉もどきの仕掛けに拾ったワームを2cm位に切ってマスバリにさしてあるだけ。常吉もどきというのは針の位置がキスやカレイ釣りの枝針のようにラインから出ているからだ。

釣れることが分かったので早速ラパラF11に変更。子供達と同じ仕掛けではプライドが許さないでしょう。遠投してはトゥィッチング&ポーズ。子供達が「でっけールアー!こんなんで釣れる?」と横で。「まー見とりゃー」とすかさず返す。子供達は小6の野球部員で琵琶湖が初めて。この子達に私の偉大さを見せつけておかないとね。しかし気配すら無い。最初見ていた子供達が知らない内にどこかに行ってしまった。しばらくすると「釣れたー!!」とさっきの子供が。思わず振り向いてしまった。もうなりふりかまってはいられない。こんどはスプリットに。ワームはスラーダー。投げてはゆーっくり引いてくる。何度やってもダメ。ちょっと移動。

次の場所を探していると、何と目の前で女性が釣り上げているではないか。この女性に仕掛けと状態を聞く。女性は、私よりちょっとと言うかもう少しというか・・・年上の感じ。仕掛けはノーシンカー。朝からやって20匹以上は釣っているとのこと。しばらく見ていると立て続けに2匹釣り上げてしまった。よく見るとワームの真ん中にフックを刺している。何か変な感じだが釣れているので真似をすることにした。あいにく小さいワームはほとんど持って来ていなかったので女性と同じようなカラーの4インチを選択してワームの真ん中辺に針をブスリ!投げては引くと言うよりたるんだラインを巻くってなかんじでやっていると待望のあたりが!!「ヨッシャー」と言って巻いてくると途中でバレてしまった。その後ぽつぽつアタリがあるがのらない。

何かワームの真ん中にフックを刺すやり方が自分に合わん!!ワームの頭にチョンガケしたやり方に変更。途端に20cm位をゲット。嬉しかった。九州遠征以来1匹も釣っていなかったから。バスのあの緑臭い臭いが心地いい!子供達は「デケー!!」と口々に叫んでよってきた。全然大きくはないんだが子供達が釣っているのがあまりにも小さすぎるのだ。ただこの釣りは、待っていると釣れていたという感じ。1匹は口の奥にフックがかかってなかなか取れなかった。フックを取るものを忘れてしまって「どうしようどうしよう」とウロウロしていたら、隣のアベックが取り外す物を貸してくれたのでこの小バッチーは一命をとりとめた。このアベックの優しさがとても嬉しかった。知人もこの方法で数匹釣り上げここの場所だけ大騒ぎ。感じたことなんだが小さいワームには小さいバスが食いつくようだ。

しばらくするとアタリが・・・・グッーと重くなった。聞きアワセをしながらラインを巻く。ん!?引きが強い。デカイ!!っと思ったのもつかの間デッカイギルすけ。しかしよく引いた。子供達に見せると「デッケー!デッケー!」とまたもや大騒ぎ。寒いけどとっても楽しい。
3時を過ぎる頃には風が吹き出し雨も混じるようになった。寒いし冷たい。もう手の感覚が無くなりアタリが分からなくなってきた。我慢を重ねて4時までやったがギブアップ。結局小バッチー3匹のみ。しかし面目は保たれた。

ふと見ると伊吹山が白くなっている。完璧な冬を感じた。車のヒーター温度を30度に設定しぽかぽか、いや熱々で帰ってきた。
久しぶりの釣果でとても満足。手に残ったバスの臭いにも満足。長浜港でバスを釣ったのは初めて。ポイントはほとんど知らない。この冬でこの一帯のポイントを調べても面白いと思う。暖かい日を選んでまた来よう。ガキどもを連れて!!

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