SALMON in 北海道 2006

まえがき
前回のリベンジとしてやってきた。屈辱を晴らすべくSALMON in 北海道。昨年同様10/3〜10/ 6までの釣行。絶対、釣ったるでな。

 

10月3日(火)
釧路到着。今年2回目。もちろんサケ釣り。小雨がぱらついているが今日は休止日のため何ら問題なし。まずは茶路川 チェック。今日までの雨で川が濁っていないか心配。栄橋から見下ろすとOKOK。ちょっと増水気味だがNo Problem。

帰りに漁協に立ち寄る。ここの部長さんはじめ受付の女性もめちゃくちゃ親切丁寧。挨拶すると部長さんが開口一番「良い時にいらっしゃった」。嬉しくなってくる。久しぶりにお会いできて良かった。いろいろ情報をいただいてホテルへ。

今回は準備万端。どっからでもかかってらっしゃい状態で来たため明日からの釣りは期待度100%。今回のタックルは前回と同様。但し、#9ロッドをメインに使うつもりでライン等を新調してきた。

 ロッド ・・・ ORVIS HLS #9 9ft、 BORON #8 9ft(予備)

 リール ・・・ #9用にORACLE ZとORVIS BATTENKILL8/9(予備)

 ライン ・・・ #9WFラインの先端2mをカットしたやつに #9STのType6 をカットしてつないだ。
         ちなみに2m,2.5m,3mをそれぞれ作って行った。

 フライ ・・・ 前回のあまり+なくなった分を補充。全部で70本位。根掛かりで無くしてしまってはしゃれにならんからね。

 

 

10月4日(水)
3時に起き支度をする。寒いと思われるので防寒だけはしっかりとね。5時過ぎに管理棟に到着。休み明けとあって人また人。いや〜あ参ったね。受付だけ先に済ませ、後は駐車券と腕章をもらうだけ。5時半から受付順に手渡し。受け取った人はモーダッシュ!!場所取り のため。私は、人がいない所でやるのが好きだから関係ないんだがつられてダッシュしてしまいました。この時の心理って面白いね。

今日入るポイントは、栄橋下流。前回バラしているからリベンジ。ポイントに 入るとビックリ。前回来た時と様子が変わってしまっている。おっそろしい川ですな。ま、変わったといっても先月やっているので余裕のよっちゃん。#9STの2.5mカット +ティッペット1m弱(4号)を直付け。ちょっと増水気味なのでね。フライはピンクのウイリーマラブー#4(マラブーではなくラビットファーでした)。

サケは、障害物の中などに隠れているためその中を通さないと釣れない(ここではね)。当然根掛かりも多くなるけどフライを沢山巻いてきたので怖くはない。さあ、ゲームスタート。ワクワクしてます。

ラインがきっちり沈んでいるか。フライが底を転がっているか。丹念に&根気よく流す。フライが底を転がっていないとわかると重いのにチェンジ。それでもだめな場合は、ウエイトをかます。ウエイトは慎重に選ばないと直ぐに根掛かりしてしまう。底の石にやられてしまう からね。たまに釣れるのは丸々太ったウグイだけ。綺麗に婚姻色になっている。

死ぬくらい流した。ポイントも少しずつ移動しながらやった。ポイントを休ませることも怠らなかった。何で釣れんの!あ〜あ時間だけが過ぎていく。ふとあたりを見渡すとえさ釣り師やルアーマンが居なくなっている。私一人っきり。何かおかしい。ほかの釣り師が代わる代わる来て川を覗き込むだけで帰って行く。あれれ?えっ?何?どうしたの?何か嫌な予感。そういえば朝、6時前から流しているがサケの気配が感じられない。絶対いるって自分に言い聞かせながらやった。ふだんであれば、お昼近くになると障害物などから出たり入ったりするのが見えるしブッシュの下などに固まっていれば シッポなどが見える。しかし、それがない。

疲れた。釣れる気がしなくなったので2時にあがる。他のポイントへ。帰りがけに土手の上から川を覗き込むが・・・・・あれ?サケがいない?いるのはウグイの群れ!群れ群れ・・・・あ、いた。1匹だけ。泳ぎ回っている。それだけ?他の釣り師と2人で覗き込むがやっぱりいない。サケがいない!どうして?あの1匹だけ? サケがいないのにやってたってことね。疲っかれた〜!歩く気がしなくなった。

次のポイントにつくと既にルアーマンが入っていたので今日はこれで納竿。帰りに漁協へ寄って状況を報告。すると指導員の坂本さんにアポをとって下さいました。坂本さんは先月お世話になった方で、ここでは神様級の凄腕の方とのこと。明日入るポイントやタックルシステム、フライの流し方まで丁寧・親切に教えて頂きました。本当に感謝!!(神様級の凄腕は後日、目の当たりにしました)

 

10月5日(木)
今日は気合い120%。5時前に管理棟に着く。もちろん一番乗り目指したからね。そしたらどっこいキリギリス。既に5人が。ほんとかよ。でも何かすごく落ち着いた。5時半にもらう物をもらってモーダッシュですわ。昨日、坂本さんに教えてもらったポイントへ。フライを振る場所が少ないため場所取りは壮絶!負けられません。

ポイントに到着。今回のポイントは深場ながらがちょっと流れが速いためラインシステムは#9 タイプ6 3.5mをチョイス。これは、坂本さんからいただいた情報+釣り場での私が感じたもの。坂本さんは3mとおっしゃっていたが・・・・釣り場を見たらちょっと不安になったからね。

教えてもらった様に流すが底をフライが流れている感触がない。いろいろ工夫してやっと坂本さんがおっしゃっていた根掛かりする所まで沈めることができた。でも何か違う感じがする。ラインが張っていないような・・・・ま、やってみるしかない。ラインは何とか沈んでいるがフライが沈んで いない感じ。ウエイトをかまして流すが今度は根掛かりしない。何で?よ〜分からん。あせる。時間がたつばかり。

この流し方ではダメなのか?フライは?迷う!!4時半までに管理棟に戻らなければならない。トイレのために川から上がるだけの壮絶さ。昼飯は、あんこパンをかじるだけ。気合いを入れ直して上流から下流へ移動しながら流す。フライを替え再度、上流から下流へ。

時計を見ながら神経をとがらせ流す。ひたすら流す・・・・・・疲れた。午後4時納竿。撃沈!

 

10月6日(金)
いよいよ帰る日。しかし、このまま帰るわけにはいきません。今朝も3時起き。昨夜、坂本さんから連絡があり朝10時位からなら一緒に釣りが出来るとのこと。1時間位しかご一緒できないが鬼に金棒!ラッキー!!(本当は、私から電話することになっていたんだけど宿に戻ってからちょっとアルコールを入れた途端に意識がなくなっちゃって・・・寝ちゃいました。 スミマセン!)

今日は、正直、肉体疲労。疲れています。でもそんなことは言ってられない。あの引きを再び味わうまではね。

今日は、もちろん昨日と同じポイント。ここで坂本さんと一緒に釣りをすることになっている。坂本さんが来るまでに何とか1匹キャッチしたい。流し方は体が覚えている。しかし、何かこうしっくりこない。長年の経験というか何というか・・・・・これではダメって自分が言っている。何がダメなんだろう。気がつくと既に9時半を回っている。帰るリミットは約11時。坂本さんは10時位。

まずは気を取り直すために一服。岸辺に腰掛けてあんこパンをがじりながらまだやっていないことを考える。やれることはやったはずだ。何だろう・・・・・・んんん?ピピピッときた。ようは底をフライが転がっていかないとダメってことね。はい決まりました。6Bのオモリを付けて流すことよりフライを底に沈めることを優先。しかも、フライの頭にオモリがくるようにしてね。これは、フライから離したところに付けると底石にオモリが引っかかってフライが流れなくなっちゃうのを防ぐため。

オモリが重いためどうもしっくりこないがあきらめずに流す。1回目、2回目・・・・何回目だろう、流れるラインが止まった様な気がした。反射的に体が合わせを入れる。ん?根掛かり?おおおお・・・生命感が伝わってくる。重い!トルクフルな引き。やった!!ガバッと水面を割って水しぶきを上げる。デカイ、雄だ。一気に下流へ走る。中腰になって一緒に下流へ。移動しながら余分なラインを巻き取る。あああ・・・引きが強い。やばそう。なかなか寄せられない。

ORVIS#9のカーボンロッドは、すごく柔らかい感じがする。ORVIS#8ボロンの方が遙かに腰がある。選択を間違えた!!昨年は、ORVIS#8ボロンで4本キャッチしたが腰があるので何とかなった。#9カーボンではちょっと手強い。

アッ坂本さんがいらっしゃった。ちょっと無謀かなと思ったが強引に寄せる。奴が暴れる。どったんバッタンとね。すーっと岸へ・・・・・アッ、外れた!!チッキショー!やっちまった!フックは#8。坂本さんは#4か#6を使うように教えて下さってたのに・・・残念!!

坂本さんは到着するなり挨拶を交わすのも早々に釣れるフライとシンキング部分のラインを作って来て下さった。このラインは何と850グレイン。凄すぎる。このポイントは850グレイン3mでないとダメとのこと。早速付け直して流す。850グレインってめちゃくちゃ重いんよ。私のロッドでは役不足って感じ。

何ら苦もなく底を流すことが出来る。あたりもよく分かる。ラインをそんなに出さなくてもきっちり底を捕らえている。#9タイプ6の3.5mで流していた時は、ラインを長く出さないと底を流れないためラインが張っていない状態だったことが分かった。これでは、アタリがあっても分からない!ライン選択の重要さが改めて分かった。

このラインを使って立て続けにアメマス3匹をスレでかけてしまった。それ位アタリがよく分かる。嬉しくなった。ふと坂本さんの方に目をやるとサケを釣っている。水面でドッタンバッタンやっている。凄すぎる。 神様や! 何で?ラインシステム、フライ、経験の三拍子揃うとこうなるってことか!!

時間が来たので納竿。後ろ髪を思いっきり引っ張られたが・・・・・。でも、収穫はあった。凄くあった。課題が何かも分かった。来年ここに来るまでにきっちりこなしておくぞ!

 

あとがき
今年2度目のサケ釣りも空振りに終わった。しかし、得た物は多く本当にためになった。今回ほど道具のバランスが大事だってことを思い知らされた。850グレインのラインをキャストするにも坂本さんと私のロッドは同じ#9。しかし、彼のはボロン、私のはカーボングラファイト。グラファイトでは、ましてやORVIS HLSは同調し。キャストしづらかった。#9ボロンを探さないとね。

あと、釣れるフライというのを初めて見た。4本いただいたが掲載許可をいただいていないのでシークレット。サケ釣りはやめられないね。

感謝

私が釣れていないと言うことで昨年お世話になった前出のI君(池田君)がサケがいるかどうかわざわざ川を見に行ってくれて情報をくれた。いつも思うことだがこの親切さには頭が下がる。どうもありがとう。感謝!!

 

蛇足

帰ってきて#9ボロンがどこかに売ってないかWEB検索していたらあったあった。オークションだったんだけど何とか落札できて感激!俺って結構ついてるな。これで次回のロッドを確保。早く1年たたないかな。

そうそう、やっぱり3泊4日ってのは微妙な宿泊数ってことが分かった。来年は1週間から10日確保しておかないとつらいな。

 

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